お茶の樹って、緑茶も紅茶も同じなの? |
もともとは、紅茶も緑茶も烏龍茶も、原料はすべて「カメリア・シネンセス」といわれる
ツバキ科の永年性常緑樹の葉をつかいます。
ただし、生育している気候により、紅茶に向く樹や緑茶に向く樹ができてきました。
たとえば静岡のような温暖で平野部の多いところで育つと、
葉肉が薄くタンニンも少ないものになり
ダージリンのように標高の高い山岳地帯で育ったものはタンニンが多く
スリランカのように熱帯地方で育ったものはタンニンが少ない葉
が出来るようです。
例えば、紅茶だけでも、
・中国型 低木小葉(雲南が起源)
・アッサム型 高木大葉
とあります。
また製造方法つまり発酵させるか、どの程度にするかどうかで決まってきます。 |
どうやってはっぱからお茶の葉にするの? |
紅茶の場合
1.摘採(テキサイ)=茶摘 一芯二葉(新芽とその下の若い葉2枚)を摘む。
摘んだ生葉の重さの1/4しか紅茶はできません。
2.萎凋(イチョウ)=陰干し 生葉を網を張った棚に広げて、
一晩微風をかけて陰干しし、萎れて揉みやすくします。
3.揉捻(ジュウネン)=揉む 葉を揉み組織を砕き、茶汁をしぼりだして、
汁液を空気にふれさせて、酸化発酵を促します。
4.発酵 湿度が95%〜98%、温度は20℃〜25℃に調整された発酵室で、
発酵させます。
5.乾燥 発酵をとめて乾燥させます。
6.仕上げ できあがった乾燥茶は「荒茶」と呼ばれ、不ぞろいで大きさもまちまちです。
緑茶の場合
お勉強不足ですが、おおざっぱには、
摘み取った葉に蒸気をかけ、発酵をとめてから揉み、乾燥させます。 |
茶は発酵度合いで6種類にわけられる。 中国人は色を当てはめて、呼んでいるよ。 |
緑茶 |
不発酵茶 |
例)日本の緑茶や抹茶や焙じ茶 ・ 中国茶の龍井 |
白茶 |
軽発酵茶 |
例)中国 福建省の白毫銀針や白牡丹 上品な香りが特徴です。 |
青茶 |
半発酵茶 |
例)一般的な烏龍茶 |
紅茶 |
全発酵茶 |
例)一般的な紅茶 |
黄茶 |
軽い後発酵茶 |
例)湖南省の君山銀針 |
黒茶 |
後発酵茶 |
例)香港でよく飲まれるプーアール茶 |
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茶の歴史 |
茶のルーツ(中国)
最も古い茶に関する書物は、
唐代(7〜10世紀)の詩人 陸羽が著した「茶経」です。
当時の茶は、円筒形に固めた固形茶を削って煮出す方法でした
茶博士と言われるお茶をいれる専門の人がいれたそうです。
宋代(10〜13世紀)茶臼でひいた抹茶を茶筅でたてる方法が完成します。
これが日本に輸入され、抹茶につながったのかもしれないですね。
明代(14〜17世紀)、現代の様にポットをつかって抽出する方法が定着しました
シルクロードは”チャ”のみち
中国で盛んになった喫茶の習慣は、シルクロードをたどって西方へひろまりました
エジプト・トルコ・アフダニスタン・イスラム圏・ヨーロッパに紹介されました。
ロシアンティもこのルートで紹介されました。
このころに輸入されたものが、チャとかチャイとか呼ばれているのでは?
大航海時代に輸入されたものをティーと呼ばれるので?と私は踏んでいます。
大航海時代 チャがヨーロッパへいく
16世紀の大航海時代に、アジア ヨーロッパ間の航路が発見され、本格的に
ヨーロッパに紹介されました。
1610年 オランダが、中国茶の輸入を開始
続き1636年 フランスが、1650年イギリスが開始されました。 |